スープの冷めない距離がいいとは昔から言われている事ですが、近年親世帯と子世帯が程よく距離を保って暮らす近居が増えています。それぞれの生活スタイルを尊重しながら、何があった時には助け合える近居は、どちらにとっても過ごしやすい生活様式です。特に夫婦どちらかが著しく我慢するような状態になってしまうと、家庭内の雰囲気もギスギスしてくる傾向にあります。敷地は同じで完璧に別の家を建てるとか、車で10分以内の場所に住むなど適切な距離を考え家を選ぶのも重要なポイントです。
親が若く元気なうちは、近居の子供の所に赴き孫の相手や留守番がお願いできます。若い夫婦は共働きをしている確率が高いため、繁忙期やどうしても仕事を休めない時、子供の育児や教育をサポートしてもらえるのは心強くありがたい事です。保育園のお迎えの時間があくだけで他の家事ができます。そしてもっと両親が歳を重ねれば、介護が必要になってきます。
そんな時同居はできないけれど近居でなら面倒を見ることが出来る場合があります。どちらかが死別して1人になってしまった時は、すぐにかけつけられるというのは双方安心です。また移動の負担が少なければ頻繁に様子を見に行ったり作った料理を届けたりできます。夏場はエアコンをきちんとつけて過ごすようサポートもできる上、食事を一緒にとり1日の終わりに戸締りを点検するのも楽です。
病院に連れて行くのも介護認定などに立ち会う時も、近居のほうが何かと便利です。