近居とは、両親など家族と同居するのではなく自分たちの家の近くで親兄弟が暮らしている状態をいいます。同じ町内であったり、車で行き来出来る距離に実家があるということですね。1990年代までは、結婚後に夫の両親と同居、あるいは二世帯住宅を建てて親と暮らすというライフスタイルが一般的でした。しかしその状態では、郵便物や洗濯物などプライベートに対するお互いの侵入が双方にとってストレスとなり、深刻なトラブルが発生する原因になりました。

この問題を解決しつつ、高齢になる両親の安否を気遣える距離で子ども一家が生活するというスタイルこそ、近居の概念なのです。しかし、両親の家の近くに家をもつには、条件のいい売地が見つかるか借家や建売住宅がなくてはいけません。最低限車や電車で2~30分の距離にあることが望ましいのです。新築を希望していても土地が見つからず、賃貸を借りるというケースもあるでしょう。

解決策の一つとして、実家の敷地の中に新居を建てるという方法があります。郊外の住宅地ならば、多少は敷地にゆとりがある家もあるでしょう。実家を一部改築改修しつつ、家族がプライベートを過ごせる空間を確保するという対策です。しかし、この方法では近居といってもお風呂やキッチンが共用になってしまい、本当の意味での別世帯とは考えづらいかもしれません。

両親と別の住居で家族と暮らすには、計画的に土地が売りに出されるのを待ち、最適なタイミングで新築建設について計画していくことが求められます。

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