高齢者の専門住宅に入るということは、まず第一の前提として自分が高齢者であることをしっかりと認識しておくことが重要です。例えば認知度が低下して、自分が高齢者であることはわかるけれど、高齢者扱いされることを怒る人もいます。また認知度の低下から、高齢者扱いされたことを、すぐに馬鹿にされたとか役立たずのように言われたという人も。そのような場合は、専門住宅に入ったとしてもそこから逃げ出したり、近隣とトラブルを起こす可能性もあります。
そのため、できれば入居する前提に、自分の年齢をしっかり認識していることが重要となります。その上で、誰かの手助けや見守りが少し必要ということを理解しておけばいいのです。もちろん専門住宅には専属のスタッフもいますし、認知症などの知識も持って対応しています。そのため、ある程度生命にかかわるように疾患がない限り大丈夫であるともいえます。
しかし、生活に大きな支障を及ぼすような理解力では問題が発生してしまうこともあるのです。それを考えた時には、やはり前提条件として本人の理解、そして家族のかかわり等も重要になるといえます。なれない環境になることは、ストレスもかかりますし、見通しの立たないことには不安も大きくなるでしょう。しかしながら、やはり年齢を考えると支えがある生活が一番といえます。
そのための専門住宅なのですから、安心して、そして不安なく入居してもらうためには、理解が必要なのです。