日本は2000年以降、超高齢化社会へと歩みを進めることとなりました。2021年の段階で3人に1人が75歳以上の高齢者となっており、2025年になると約半数が後期高齢者になることを総務省は試算であらわされました。この影響を受けて、2009年には介護支援法も確立をされており、全国各地で様々なシルバー向けサービス施設が点在する時代となっています。そこでここでは、昨今の都心部で件数を増やしている高齢者専門住宅の概要について解説をしていきましょう。
まず専門住宅では、必ず自立した生活ができる方しか入居の許可はおりません。要介護支援1だと入居が可能ですが、それ以上のランクだと特別養護老人ホームとなります。専門住宅はあくまでも、一般的な住まいのなかで安全な環境を保てる場所というわけです。マンションスタイルのものが大半を占めており、1階部分にはデイケアーセンターやクリニックなどのテナントも入っているのが特徴となります。
また高齢者の健康寿命を促進するための文化教室も併設をされているところが多く、利用を促されているのもポイントです。簡単にどのようなカリキュラムがあるのかを見ていきましょう。まずもっとも多いのが、健康体操と歌声クラブです。要介護とならないためには日頃から身体を鍛えることが必須です。
理学療法士などが指導者となり、高齢者にレクチャーをされます。歌声クラブは昔の歌を歌いながら、認知機能を高める効果があります。